実施例

三重県亀山市関町

三重県亀山市関町

整備概要

路線名 三重県亀山市関町
用途地域 重要伝統的建造物群保存地区
要請者 鈴鹿郡関町(当時、H17.1亀山市と合併し現在は亀山市)
整備延長 1,950m(T期:中央900m,U期:東側450m,V期:西側600m)
整備時期 T期:S62/11〜63/3、
U期:H11/7〜11/12、
V期:H12/11〜13/3
整備方式 電力:裏配線+連接引込(軒下配線も含む)
NTT:T期は地中化、U・V期は裏配線+連接引込

整備の背景

東海道53次の江戸から47番目の宿場町として栄え、当時の歴史的な町並が残存することから、昭和59年に重要伝統的建造物群保存地区に選定 
中心部である中町地区をS62〜S63で無電柱化
残る木崎地区、新所地区も地元要請が強く、H13年度に東海道400周年の記念イベントがあることから、間に合うようにH12年度中に無電柱化を完了

整備上の特徴

江戸時代から昭和初期にかけて建てられた古い町家約200軒(全体400軒の半数)が残存
間口狭く、隣家との距離が近接し、軒が揃っている
道路幅員が狭く、地上機器の設置は困難
裏配線+連接引込にて供給。連接引込の中には一部、軒下配線を適用

沿道特性
・低圧需要のみ
 (対象内に高圧需要家なし)
・沿道の電力需要密度:
         約1.8万kW/km2 
・電灯主体
無電柱化された旧東海道の様子
【無電柱化された旧東海道の様子】
無電柱化された旧東海道の様子 無電柱化された旧東海道の様子

費用負担方法等

費用負担  要請者である関町と電線管理者により負担(負担割合は不明)
移設補償費として請求できるものは、電力より関町へ請求
資産区分 裏配線に伴い、住民と協議の上、第一支持点位置を変更し施設
原則として第一支持点以降は住民所有(軒下配線の場合は、この限りではない)

【架空による連接引込】
架空による連接引込
【軒下配線による連接引込】
軒下配線による連接引込

軒下・裏配線の事例紹介の中には、費用負担が自治体負担になっているものがありますが、現補助制度下では、国費の補助対象になる可能性もあります。詳しくは、無電柱化相談窓口までお問い合わせ下さい。

合意形成の経緯

三者協議会(関町役場、電力、NTT)にて施工方法等を協議。
当初、電線類の地中化要請があったが、
    @道路幅員の関係から地上機器設置スペースがないこと
A建設コストに加え、メンテナンスコストが過大となること
  から、裏配線方式にて合意
住民への説明は関町役場が主催した住民説明会にて実施
    説明会は4自治会程度を単位(全体で17自治会)とし複数回実施
全体説明を関町、具体的な方法の説明を電力、NTTにて実施
U期、V期の説明会は、T期整備後の地元要望が強かったため1回で終了
説明会終了後、戸別の建柱交渉を実施(口頭了解は役所が取得し、承諾書は電力が取得)
表通り家屋が景観保全のため種々の規制を受けていることから、裏配線することに関し裏道側住民も理解
抜柱後、車で軒がぶつけられそうな箇所に街灯を移設

設備形成

設備形成