日本みち研究所の「みち」は意図的に平仮名で表記しています。大きな空間の宗教的色彩が強い道、
車馬が通る交通機能重視の路、人が歩く小さな径、わだちの軌、分岐点には人が集まることから街。
これらの漢字はすべて「みち」と訓読みする共通点を有しています。
このように「みち」は道路と交通・都市空間のあり方の豊かな多様性と使われ方の複雑性を示しています。
ポストコロナの時代、人々の価値観やライフスタイルにも変化の兆しがあり、
分散型の新しい国の形の模索と追求が加速されるように思われます。道路は生活や産業を支える
最も重要な社会基盤ですが、そのあり方については、国の長期ビジョン「2040年、道路の景色が
変わる~人々の幸せにつながる道路~」が公表されています。道路そのものの景色だけでなく、
道路が創り出す地域とまちの活気、道路の存在がもたらす安全・安心と地域の強靭化など、
社会に貢献する「みち」のあり方について追及することが今後ますます重要になってきています。
日本みち研究所は、常に時代のニーズを先取りし、空間、景観、環境、管理、防災、
地方創生など「みち」に関わる多様な領域を対象に、道路と交通のイノベーションを通じて
地域社会に貢献したいと考えています。引き続き、皆様のご指導ご鞭撻をお願いいたします。